本書は、経営学の本流を形成したニックリッシュ学説について、生成期から成熟期までの各段階を追いつつその本質的特徴を解明した。二〇世紀前半の波乱の時代を生き、ドイツ経営学の最高峰に位置づけられたニックリッシュ、彼の経営共同体論は決して古臭い過去のものではない。低迷する現代企業の再生にとって、必ずや貴重な示唆を与えてくれるに違いない。