経営学を創り上げた思想

経営学史学会 編
 

経営学史学会年報 第11輯〉
定価 3,300円(税込)本体3,000円
A5判並製 272頁
ISBN 978-4-8309-4490-1(4-8309-4490-0)
2004年5月発行
在庫あり
●哲学的思想に焦点を当てた,経営理論研究に必須の書!

経営の諸理論は,それぞれの国や地域の具体的な時代的背景の中から生れてくるが,同時に特定の論者の個人的な諸事情,例えば個人の宗教,思想,信条,価値観などが理論構築に大きく関わっている。本書は,通常は捨象される経営諸理論の基底に潜むこの問題を吟味し,経営の理論を文化的に捉え直そうとする経営学理論研究に必須の研究書である。

主要目次
  • <主要目次>Ⅰ 経営理論における思想的基盤 一 経営学における実践原理・価値規準について―アメリカ経営管理論を中心として―(仲田正機) 二 プラグマティズムと経営理論―チャールズ・S・パースの思想からの洞察―(岩田 浩) 三 プロテスタンティズムと経営思想―クウェーカー派を中心として―(三井 泉) 四 シュマーレンバッハの思想的・実践的基盤(平田光弘) 五 ドイツ経営経済学・経営社会学と社会的カトリシズム(増田正勝) 六 上野陽一の能率道(齊藤毅憲) 七 日本的経営の思想的基盤―経営史的な考究―(由井常彦) Ⅱ 特別講演 八 私の経営理念(辻  理) Ⅲ 論 攷 九 ミッションに基づく経営―非営利組織の事業戦略基盤―(島田 恒) 十 価値重視の経営哲学―スピリチュアリティの探求を学史的に照射して―(村山元理) 十一 企業統治における内部告発の意義と問題点―経営と法律の視点から―(境 新一) 十二 プロセスとしてのコーポレート・ガバナンス―ガバナンス研究に求められるもの―(生田泰亮) 十三 「経営者の社会的責任」論とシュタインマンの企業倫理論(高見直樹) 十四 ヴェブレンとドラッカー―企業・マネジメント・社会―(春日 賢) 十五 調整の概念の学史的研究と現代的課題(松田昌人) 十六 HRO研究の革新性と可能性(西本直人) 十七 「ハリウッド・モデル」とギルド(國島弘行) Ⅳ 文 献