著者略歴

［著者］

井上 泉（イノウエ イズミ）

1972年4月：慶應義塾大学商学部卒業。安田火災海上保険株式会社（現、損害保険ジャパン株式会社）入社。社長室特別補佐役、人事課長、国際業務部長等を経て、取締役常務執行役員として、総務部、人事部、リスク管理部、法務部等を担当。
2005年10月：日本道路公団分割民営化に伴い東日本高速道路株式会社常勤監査役に就任。監査役会議長。
2010年11月：東日本高速道路株式会社顧問。
2011年10月：東京地方裁判所民事調停委員。
2012年10月：東京家庭裁判所家事調停委員。
等を経て、現在、株式会社ジャパンリスクソリューション代表取締役社長として、企業不祥事や問題事象発生時の対処・解決に向けてのアドバイス、コンプライアンスやリスク管理などのテーマで講演活動を行っている。
そのほかに現在、日産車体株式会社監査役（社外・独立）、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構シニアアドバイザー、日本経営倫理学会常任理事（兼）ガバナンス研究部会長、慶應義塾大学保険学会常務理事、特定NPO法人芸術資源開発機構理事等、株式会社保険研究所「インシュアランス」客員等をつとめる。
【著書】
『ライブ・エンタテインメント業界の労務管理ハンドプック』コンサートプロモーターズ協会 2019年
『企業不祥事の研究』文眞堂 2015年
『トップ・マネジメントの経営倫理』白桃書房 2009年（共著）
『わかりたいあなたのための経営学入門』宝島社 1998年（共著）
その他論文、雑誌、業界誌記事執筆多数。

（データは本書刊行時のものです）

主要目次

• まえがき
• 序論
• 第Ⅰ編　ビジネス倫理と人と仕組み
• 第１章　ビジネス倫理
• 第２章　会社は誰のものか
• 第３章　企業不祥事の原因分析
• 第４章　権威に服従する個人
• 第５章　ビジネス倫理を保障する二正面アプローチ
• 第Ⅱ編　事例研究
• 事例研究１　回想：保険金支払い漏れ問題（2005年２月）＜保険商品多様化が引き起こした悲喜劇＞
• 事例研究２　中日本高速道路笹子トンネル天井版落下事故（2012年12月）＜頑なに賠償責任を否定するも訴訟は完全敗北＞
• 事例研究３　ベネッセ個人情報漏えい問題（2014年７月）＜子供の情報を軽視した罪と罰＞
• 事例研究４　東洋ゴム免震ゴム検査データ偽装問題（2015年２月）＜不正を知って逡巡する経営陣＞
• 事例研究５　三菱自動車燃費データ不正問題（2016年４月）＜「自社技術では達成できない」と言えない技術者たち＞
• 事例研究６　商工中金融資不正事件（2016年11月）＜コンプライアンス担当部署が隠蔽工作＞
• 事例研究７　かんぽ生命不適正契約募集問題（2018年７月）＜かんぽの常識は世間の非常識＞
• 第Ⅲ編　日本のコーポレートガバナンス―現状と課題―
• 第１章　コーポレートガバナンス・コードと上場企業
• 第２章　機関設計の現状
• 第３章　社外取締役の現状
• 第４章　サステナビリティ経営の今後の課題