メコン地域開発とアジアダイナミズム

トラン・ヴァン・トゥ/苅込俊二 編著

定価 3,630円(税込)本体3,300円
A5判並製 342頁
ISBN 978-4-8309-5013-1(4-8309-5013-7)
2019年1月15日発行
在庫あり

メコン流域諸国はアジア先進国から資本・技術・経営資源が導入されアジアでのダイナミックな分業に参加することで発展が促されてきた。また、ASEAN後発国であるこれら諸国はASEAN共同体や東アジア共同体の形成を通じてさらなる発展が期待される。本書はアジアダイナミズムのコンテクストの下で、その潜在性と発展条件を様々な視点から究明する。

主要目次
  • 序章 アジアダイナミズムとメコン河流域諸国の発展
  • 第1部 メコン流域のインフラと人的資本
  • 第1章 メコン地域3つの経済回廊の道路インフラ開発
  • 第2章 カンボジア,ラオス,ミャンマーの労働流出の現状と経済への影響
  • 第3章 メコン地域における経済発展と人的資本開発―CLMの教育政策の課題とアジア・ダイナミズム―
  • 第2部 メコン流域諸国の開発と分業
  • 第4章 ベトナム・カンボジア間,ラオス・ミャンマー間の経済協力―GMS協力における貿易と投資の動的変化―
  • 第5章 GMS後発国ミャンマーの発展可能性と近隣諸国との経済関係
  • 第6章 アジアの経済発展のなかでのカンボジアの新たな役割
  • 第7章 ラオスの外国直接投資と産業発展の展望と課題
  • 第8章 GMSの東西経済回廊の新開発戦略の模索─工業化重視か工業・観光並行か─
  • 第3部 メコン流域の開発と多国籍企業
  • 第9章 ベトナムの産業高度化とCLM諸国の展望
  • 第10章 韓国のメコン諸国との対外経済関係─ベトナムへ集中投資が進み,周辺諸国へ波及の可能性─
  • 第11章 「メコン色」強めるタイ経済─急増する対CLMV貿易・投資─