「ドル化」政策の検証

星野智樹 著

定価 3,520円(税込)本体3,200円
A5判上製 192頁
ISBN 978-4-8309-4981-4(4-8309-4981-3)
2018年4月15日発行
在庫あり
著者紹介
[著者]
星野 智樹(ホシノ トモキ)

内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部研究専門職。博士(経済学)。専門は国際金
融論,金融論,世界経済論。
略歴
1986 年生まれ。立教大学大学院経済学研究科博士後期課程,立教大学経済学部助教,
立教大学経済研究所研究員を経て,2016年より現職。2017年3月に博士学位(経済学,
立教大学)を取得。
主要研究業績
「『ドル化』政策をみる視点─エクアドルとエルサルバドルの事例を中心とした考察」
『国際金融』第1267 号,2014 年12 月。
『現代国際金融 構図と解明 第3 版』法律文化社,2016 年4 月(共著)。
「第二次世界大戦後の米国統治下における沖縄の通貨制度─1958年〜1972年の『ドル
通貨制』を中心に」『立教経済学論叢』第82 号,2016 年3 月。
「『グローバル・インバランス』論の総括」『立教大学経済研究所年報2017』2017年7月。
 など。
*本書や研究業績は筆者の所属組織(あるいは,過去の所属組織)の公式見解を示すも
のではない。それらの内容と責任は全て筆者個人に属している。

(データは本書刊行時のものです)

主要目次
  • はしがき
  • 序章 本書における課題設定
  •  第1節 「ドル化」政策の概要
  •  第2節 「ドル化」政策をめぐる概念と先行研究
  •      ─どのように「ドル化」政策は捉えられてきたのか
  •  第3節 本書における課題設定
  • 第1章 「ドル化」政策導入の経緯
  •  第1節 問題の所在
  •  第2節 「ドル化」政策導入の経緯
  •  第3節 米国側の反応
  •  第4節 小括
  • 第2章 「ドル化」国における通貨概念
  •  第1節 問題の所在
  •  第2節 「ドル化」国における決済制度
  •  第3節 「ドル化」国における市中銀行の機能および預金通貨
  •  第4節 「ドル化」国における通貨概念
  • 第3章 「ドル化」国の中央銀行
  •  第1節 問題の所在
  •  第2節 「ドル化」国の中央銀行の基本的機能
  •  第3節 個別国における独自機能
  •  第4節 「ドル化」国の中央銀行の限界
  •  第5節 小括
  • 第4章 「ドル化」国の対外経済関係
  •      ─国際収支分析を通じた米ドル流出入の検討を中心に
  •  第1節 問題の所在
  •  第2節 「ドル化」国における国際収支の「見方」
  •  第3節 エクアドルの対外経済関係
  •  第4節 エルサルバドルの対外経済関係
  •  コラム 移民送金をめぐる諸論点
  •  第5節 パナマの対外経済関係
  •  第6節 小括
  • 終 章 「ドル化」国における通貨制度の実態
  •  第1節 「ドル化」国における通貨制度の実態の総括
  •  第2節 「ドル化」国出現における米ドルや米国の役割
  •  第3節 政策論としての「ドル化」政策
  • 補 論 「ドル化」政策と対比しうる事例
  •      ─金本位制およびカレンシーボード制度,欧州共通通貨
  •       ユーロ,ユーロ・ダラー市場