日本法の論点 第2巻

笠原俊宏 編
 

日本法の論点 第2巻〉
定価 3,300円(税込)本体3,000円
A5判上製 294頁
ISBN 978-4-8309-4770-4(4-8309-4770-5)
2012年11月10日発行
分類:法律 > 法学 > 法学一般
品 切
今日のわが国実定法諸相の解明を通じて、日本法の特質を探求。

欧米法からの影響を強く受けて発展してきた現代日本法が、今また急速な法文化の国際的平準化の趨勢に直面している状況を踏まえつつ、わが国に特有な精神風土にも配慮して、実定諸法の諸相に内在する今日的課題を解明し、もって更なる体系の精緻化を提言する論集の続編。憲法、刑事法、民商事法、国際私法等の基本法を主とした28編の論考を収録。

主要目次
  • 【論題及び執筆者】
  • 大学の「自治」概念(山本悦夫)
  • 迅速な民事裁判を受ける権利(川又伸彦)
  • 「公開」に関する憲法の制度保障と情報管理(宮原 均)
  • 課税不利益処分と理由附記(山下清兵衛)
  • 暴行罪における暴行概念の再構成(國田武二郎)
  • 窃盗罪の保護法益(髙橋欣也)
  • 犯罪被害者支援の史的変遷と今後の方向性(宮木康博)
  • 動機の「意思表示の内容化」と錯誤無効(堀川信一)
  • サピア・ウォーフ仮説と法解釈における言語の影響(橋本昇二)
  • 弁済期到来後の不動産譲渡担保の実行と留置権の成否(太矢一彦)
  • 共同保証人間の法律関係(熊田裕之)
  • 契約法における契約の性質決定と法規の性質(芦野訓和)
  • 瑕疵担保責任と錯誤(河原 格)
  • 交通事故を目撃した者の慰謝料請求(菊地秀典)
  • 不法行為における使用者責任の現代的課題(関口晃治)
  • 老親扶養の課題と生活保護(打矢 恵)
  • 特別縁故者への分与額の決定基準(足立文美恵)
  • 設立中の会社に関する発起人の権限範囲(廖 海濤)
  • 手形署名における文言解釈の限界(遠藤喜佳)
  • 大震災による被害と保険(共済)契約の適用(勝野義孝)
  • 民事訴訟における刑事事件関係文書の提出義務(佐藤優希)
  • 判決後の中断と受継申立て(三谷忠之)
  • 独占禁止法における審判制度(多田英明)
  • 国内法と国際法の補完関係(齋藤 洋)
  • 人的不統一法国に属する者の本国法(佐々木 彩)
  • 日本法における外国法の適用(徐 瑞静)
  • 国際取引における相殺の準拠法の問題点(吉田 愛)
  • 外国判決承認要件としての間接的裁判管轄権(笠原俊宏)