経営学における『技術』概念の変遷
AI時代に向けて

経営学史学会 編

経営学史学会年報 第28輯〉
定価 3,300円(税込)本体3,000円
A5判並製 153頁
ISBN 978-4-8309-5132-9(4-8309-5132-X)
2021年5月28日発行
在庫あり
AI時代に問う経営学史から見た技術の問題

技術の意味については,優れて実践的な対象を取り上げる経営学では,その生成期から,意識的と無意識的とを問わず,それを取り上げてきた。昨今,従来型の生産技術・事務管理機器・情報通信といった範疇を横断する形で,汎用的な組み込みが可能な制御技術としてのAIが登場した。本論文集は,この潮流の意義を経営学的・経営学史的に深耕しつつ議論する。

主要目次
  • 巻頭の言(勝部伸夫)
  • 第Ⅰ部 趣旨説明
  • 経営学における『技術』概念の変遷―AI時代に向けて―(第9期運営委員会)
  • 第Ⅱ部 経営学における『技術』概念の変遷―AI時代に向けて―
  • 1 経営学における『技術』概念の変遷―AI時代に向けて―(福永文美夫)
  • 2 19世紀前半期イギリスにおける機械の効果と影響―バベッジ,ユア,及びミルの所説―(村田和博)
  • 3 技術概念・技術観の変遷とその意義―AI時代を見据えて―(宗像正幸)
  • 4 AI技術と組織インテリジェンスの追求―バーナード理論,サイモン理論からAI時代の経営学へ―(桑田耕太郎)
  • 第Ⅲ部 論攷
  • 5 技術進歩のもたらす経営組織の逆機能に関する一考察―組織事故の視点から―(藤川なつこ)
  • 6 協働におけるアカウンタビリティの類型―Barnard(1938;1948)の組織概念からの接近―(坂井 恵)
  • 7 ノーマル・アクシデント理論と高信頼性理論の「技術観」(杉浦優子)
  • 8 日本におけるバーナード理論の受容と展開(櫻田貴道・磯村和人)
  • 第Ⅳ部 文献