
開発経済学のフロンティアを拡大
本書は,発展途上国貧困層が経済的自立への意欲と潜在的能力を有することを前提とした,2つのプロジェクトを取り上げ,参加農民が獲得する経済的ならびに心理的メリットを分析している。さらに生産・販売活動におけるライバルとの競争や,民間金融機関のCSR活動としての小口融資プロジェクトへの参入の実態と見通しについても論述する。
第1部 商品開発プロジェクトによる貧困削減
第1章 タイOTOP政策の現状と展望
第2章 OTOP開発政策と参加農民の内面的変容
第3章 OTOP政策の経済的影響
第4章 低購買力市場への商品アプローチ
第2部 小口融資プロジェクトによる貧困削減
第5章 民間金融機関によるCSRとしてのMF事業
第6章 ヴェトナムの小口融資と婦人エンパワーメント
第7章 アフリカ諸国におけるマイクロファイナンス
第8章 農村金融と民間商業銀行
第9章 開発経済学における『政府の役割』論の系譜