本書は組織の環境を,制度をうみだす資源として日常生活の知の世界から考察することにある。そして,そこからふたたび環境を社会的に構成する制度理論の知見を検討することである。本書は特に制度理論でこれまで欠けていると思われる制度の日常生活知と理論の構造についての知識社会学的な新たな問いかけを図る。著者長年の研究成果。■前著『現代組織と環境の組織化』の改題・増補改訂版。