貨幣の制御
流動性の理論・思想史

高 英求 著

定価 3,850円(税込)本体3,500円
A5判上製 280頁
ISBN 978-4-8309-5074-2(4-8309-5074-9)
2020年1月31日発行
在庫あり

社会の安定のために、貨幣を制御しなければならない。国際金融危機の背景には、行き過ぎた富の流動化(証券化)がある。流動性は制度・権力によって支えられる。それを世界経済のレベルで解き明かすことが重要である。かつては、そのような視座をもつ経済理論・思想があった。忘れられた貨幣論を再発見し、貨幣の暴走をしずめる知恵を歴史に探る。

主要目次
  • 序 章
  • 第1章 バブルの古典理論―ジョン・ローの貨幣論
  • 第2章 利害対立と信用管理―J. R.コモンズの通貨管理論
  • 第3章 流動性と権力―A. A.バーリの人為的流動性論
  • 第4章 流動性と制度―ケインズの自己利子率論
  • 第5章 国際資本移動と中心国の責任―ヌルクセ理論の再評価
  • 第6章 周辺と異質性へのまなざし―杉本栄一の短期流動性原則論
  • 終 章
お知らせ

書評紹介『貨幣の制御』
 高 英求 著『貨幣の制御 ―流動性の理論・思想史―』の書評が高崎経済大学論集(第63巻第2号)に掲載されました。

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書評紹介『貨幣の制御』
 高 英求 著『貨幣の制御 ―流動性の理論・思想史―』の書評が高崎経済大学論集(第63巻第2号)に掲載されました。