揺らぐ世界経済秩序と日本
反グローバリズムと保護主義の深層

馬田啓一・浦田秀次郎・木村福成・渡邊頼純 編著

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判並製 258頁
ISBN 978-4-8309-5054-4(4-8309-5054-4)
2019年11月30日発行
在庫あり
グローバル化の潮目が変わったのか?

反グローバリズムと保護主義の台頭によって世界経済秩序が大きく揺らいでいる。先行きが不透明となった世界経済の潮流をどう読み解くか。本書は、長期化する米中貿易戦争の危うい構図、混迷する英国のEU離脱(ブレグジット)、機能不全に陥ったWTO、きしむ国際政策協調など、焦眉の問題を取り上げ、揺らぐ世界経済秩序の現状と課題について考察。

主要目次
  • 第Ⅰ部 揺らぐ世界経済秩序とグローバル・ガバナンス
  •  第1章 保護主義,反グローバリズムと日本の対応
  •  第2章 WTO体制の危機とメガFTA
  •  第3章 揺れるEU:ブレグジットの結末
  •  第4章 中国の過剰生産能力問題と貿易救済措置
  •  第5章 国際政策協調再考
  • 第Ⅱ部 トランプ・リスクと貿易戦争の行方
  •  第6章 トランプ政権における対中通商政策の決定過程 対中協調派と対中強硬派の相克「関与」か「牽制」か
  •  第7章 WTOルールとトランプ政権の通商政策
  •  第8章 米中経済関係の新たな焦点
  •  第9章 トランプ・リスクと日本企業の北米戦略
  •  第10章 暴走するトランプ政権と日本の通商戦略:ディールの罠
  • 第Ⅲ部 世界経済の新たな潮流:期待と不安
  •  第11章 貿易戦争とデジタル技術:ASEANの開発戦略改編
  •  第12章 国際的な生産ネットワークと通商政策
  •  第13章 EUはヨーロッパ経済の問題を解決できるか
  •  第14章 脱ドルを模索するロシア
  •  第15章 人民元の国際化の条件
  •  第16章 一帯一路構想と日本の対応