パーソナルファイナンス研究の新しい地平

江夏健一・桑名義晴・坂野友昭・杉江雅彦監修/パーソナルファイナンス学会著

定価 4,620円(税込)本体4,200円
A5判上製 348頁
ISBN 978-4-8309-4968-5(4-8309-4968-6)
2017年11月11日発行
在庫あり
パーソナルファイナンス学会創設15周年記念出版

金融のイノベーションやグローバリゼーション時代を迎え、フィンテック、クラウドファンディングなどに象徴されるように、パーソナルファイナンスにかかわる諸問題の研究がますます重要になっている。最近の激動する金融環境の変化を視野に入れ、パーソナルファイナンスにかかわる最重要課題について、イノベーション、グローバリゼーション、金融教育、制度設計の4つの視点からアプローチし、その研究の新しい地平を開く。

主要目次
  • 第Ⅰ部 イノベーション
  • 第1章 パーソナルファイナンスにおけるイノベーション―マーケットプレイスレンディングの可能性―
  • 第2章 中国のパーソナルファイナンスにおけるビッグデータの活用
  • 第3章 パーソナルファイナンスにおけるマイクロファイナンスの役割と地域産業の育成―マイクロファイナンスを利用して6次化を実施した場合の小規模ワイン・清酒産業の地域における経済効果(北海道のケース)―
  • 第Ⅱ部 グローバリゼーション
  • 第4章 日本のパーソナルファイナンスの海外事業の展開
  • 第5章 日本のパーソナルファイナンス企業のアジア展開―アコムとSMBCコンシューマーファイナンスのケースを中心に―
  • 第6章 小売業のアジア市場進出における金融サービス事業とその有効性
  • 第Ⅲ部 金融教育
  • 第7章 行動経済学に基づく金融教育―大学生から社会人に向けた金融教育の手法と展開―
  • 第8章 日本の中等教育における金融教育の課題とその解決―学校教育における金融教育の体系化―
  • 第9章 学校における金融教育のあり方―中学校教科書にみる金融の扱い方と方向性―
  • 第Ⅳ部 制度設計
  • 第10章 パーソナルファイナンスの主体をめぐる与信・決済・運用のモデル像と債権法改正・倒産法改正・特別法改正のあり方の視点―フィンテック・クラウド時代の金融グループの内部統制とコンプライアンスの枠組みの将来像―
  • 第11章 パーソナルファイナンス関連法制における経済合理性―日本とアジア諸国の比較―
  • 第12章 貸金業法の政策決定プロセスに関する調査研究