検証・アジア経済
深化する相互依存と経済連携

石川幸一・馬田啓一・清水一史編著

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判並製 294頁
ISBN 978-4-8309-4944-9(4-8309-4944-9)
2017年3月31日発行
在庫あり
アジアの死角は何か! 展望を徹底検証!

アジアは今,どのような構造的課題に直面しているのか。トランプ・ショックはアジアの新たなリスクとなるのか。深化する相互依存と地域協力,経済連携に潜むアジアの死角は何か。今後のアジア経済の変化をどう読み解くべきか。本書は,アジア経済の現状と課題,今後の展望について,マクロ経済,貿易・投資,通貨・金融,経済連携の視点から徹底検証。

主要目次
  • 第1部 アジア経済の現状と問題点
  •  第1章 中国経済の減速と構造改革 
  •  第2章 韓国経済のリスク:対中依存による問題点 
  •  第3章 ASEAN経済と中所得国の罠:農・食・観光クラスターの提案
  •  第4章 インドの成長戦略の課題:分断社会の長期的成長
  • 第2部 深まるアジア経済の相互依存
  •  第5章 ASEANのFTA:その問題点 
  •  第6章 メコンの産業集積:チャイナ+1とタイ+1
  •  第7章 東アジアの生産ネットワークとアジア企業:電機電子産業の事例から
  •  第8章 東アジアのFTAの経済効果
  • 第3部 アジアの通貨・金融:新たな課題
  •  第9章 通貨危機後の通貨・金融協力 
  •  第10章 中国の人民元の国際化は本物か 
  •  第11章 なぜヨーロッパがAIIBに参加するのか
  • 第4部 重層的なアジアの経済連携:今後の行方
  •  第12章 ASEAN経済共同体の創設と新たな目標:世界経済の構造変化の下での経済統合の深化
  •  第13章 RCEPの概要と課題
  •  第14章 日中韓の貿易構造とFTA 
  •  第15章 先行き不透明となったTPPとFTAAP:アジア太平洋の新通商秩序に暗雲
  •  第16章 中国の一帯一路構想の可能性:習近平国家主席の一帯一路外交から見た視点