社会科学専門図書出版 文眞堂(文真堂)

『現代中国のICT多国籍企業』

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序  言

21 世紀に入り , 先進国の経済成長が停滞する一方で ,BRICs をはじめ新興諸国の経済成長と企業の発展が著しい 。2008 年のリーマンショックに端を発した世界経済危機以降もこの傾向は持続したが ,2015 年ころになると新興国経済にも減速傾向が顕著となった 。 とりわけ , 高い経済成長を続けてきた中国は , 過剰生産と過剰投資を表面化させたのをはじめとして環境問題や所得格差の問題を深刻にしている 。

しかしながら ,21 世紀の世界の多国籍企業は ,20 世紀末までのそれとは姿を大きく変えた 。 日米欧の先進国の多国籍企業が支配してきた世界経済に新興国の多国籍企業が台頭し始めたのである 。

アメリカの経済誌 『 フォーチュン 』 が , 世界の売上高最大企業 500 社の番付を 「 フォーチュン ・ グローバル 500 (以下 FG500 と略記) 」 として毎年 , 公表している 。FG500 にランクインした寡占企業数の推移を国籍別に見ると ,21世紀の世界の多国籍企業の趨勢がわかる 。21 世紀に入って日米欧の寡占企業数は , 減少した 。 とりわけ日本の寡占企業数の減少が著しい 。 一方で ,BRICs 4 ヶ国と韓国 , 台湾を合わせた新興国(地域)の企業数は 2000 年の 29 社から2015 年の 144 社までに増加した 。21 世紀は , 新興国の寡占企業が台頭する時代であった 。

新興国のなかでも , 中国の寡占企業数の増大が著しい 。2000 年に 12 社しかランクインしていなかった中国企業は ,2011 年には 73 社がランクインし , 日本の企業数 68 社を抜いて , アメリカ企業 132 社に次ぐ売上高最大企業数で世界の第 2 位となった 。2015 年になると , 第 1 位のアメリカ企業 134 社に次いで中国企業は ,103 社がランクされるに至った 。 第 3 位の日本の企業数は ,52社がランクされた 。

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