新・アジア経済論
中国とアジア・コンセンサスの模索

平川均・石川幸一・山本博史・矢野修一・小原篤次・小林尚朗 編著

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判並製 239頁
ISBN 978-4-8309-4896-1(4-8309-4896-5)
2016年2月15日発行
在庫あり
中国がアジアを変えるのか、アジアが中国を変えるのか!

驚異的な経済成長に伴い、人民元の国際化から軍事費の増大、一帯一路戦略、AIIBなど、世界は中国の拡大に関心を高めている。「ワシントン・コンセンサス」と「北京コンセンサス」の限界を分析、「アジア・コンセンサス」と呼ぶ新たなアジアの開発協力モデルを気鋭の研究者が提示する。

主要目次
  • 第Ⅰ部 グローバル化するアジアと世界経済
  •  第1章 アジア経済の変貌と新たな課題 ーアジアコンセンサスを求めてー
  •  第2章 アジアの生産ネットワークと地域統合 一電機電子産業の事例から一
  •  第3章 アジアの地域統合の進展と展望
  •  第4章 オフショアリングとアジア経済 一世界経済のサービス化一
  •  第5章 老いるアジアと国際労働力移動
  •  第6章 アジアにおけるイスラム消費市場
  • 第Ⅱ部 膨脹する中国とアジア
  •  第7章 中国の経済成長 一党主導型開発は格差を解消するか?一
  •  第8章 中国の膨張を支える対外戦略
  •  第9章 中国の勃興とエネルギーを巡る諸問題
  •  第10章 政治経済面で中国に接近する韓国
  •  第11章 政治経済学からみた中国とASEAN関係
  •  第12章 対立と協調のインドと中国
  •  第13章 アジアの国際交通インフラの開発と物流
  • 第Ⅲ部 アジア・コンセンサスの模索
  •  第14章 新自由主義批判とアジア・コンセンサスのエチュード
  •  終章 アジアの新たな開発協力モデル 一「ワシントン・コンセンサス」と「北京コンセンサス」から「アジア・コンセンサス」へ-