日本人と馬の文化史

久慈勝男著

定価 3,080円(税込)本体2,800円
四六判上製 448頁
ISBN 978-4-8309-4894-7(4-8309-4894-9)
2016年4月15日発行
分類:歴史
品 切
馬と苦楽を共にした日本人の心性の軌跡を描く

日本人は中華文明や西欧文明の強大な影響を柔らかかつ強靭な心で対処しながら独自の文化を築いてきた。古墳時代早期に列島にもたらされた馬はその影響力の強さで舶来文物を代表するものの一つであり、馬に示された受容のあり方は日本人のユニークな心性を浮き彫りにしている。東アジアにおける日本のアイデンティティを見据える好著!

主要目次
  • 第一章 東夷の国家形成と騎馬文化
  •  一 騎馬文化の成立と初期的伝来
  •  二 倭王権と装飾馬具文化
  • 三 半島南部の覇権をめぐる争い
  • 四 大唐帝国の脅威と東夷の国家建設
  • 第二章 馬を制するものが天下を制す
  • 一 平安王朝と馬の貢進儀礼
  • 二 律令の乱れと兵(つわもの)の台頭
  • 三 武士政権への道
  • 四 徳川治世下の成長と限界
  • 第三章 植民地支配を進める列強と東アジアの苦闘
  • 一 開国をめぐる混乱と騒擾
  • 二 朝鮮半島の覇権をめぐる攻防と新馬政
  • 三 世界を巻き込む戦争と人馬の消尽
  • 四 高度経済成長とヴァナキュラーの喪失
お知らせ

森嘉兵衛賞B賞受賞
 久慈勝男著『日本人と馬の文化史』が森嘉兵衛賞B賞を受賞しました。

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書評紹介『日本人と馬の文化史』
 久慈勝男著『日本人と馬の文化史』の書評が日本農業新聞(2016年10月30日)に掲載されました。

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