TPPで来るべきアジアFTA新時代に備える必携の一冊
アジアは自由貿易協定（FTA）を構築する時代から企業戦略に生かす時代に入った。21世紀型新通商ルールを持つTPPの発効を控え、企業の知恵比べが始まっており、FTAに対する理解度は、海外事業展開の「成否」に直結する。FTAの研究者、利用者、実務者、各々の視点から制度、実態、事例、問題点を多角的に洗い出した必携の一冊。
主要目次
- 第1章 日本企業はFTAをどう活用すべきか ～WTO多角的貿易交渉の停滞と代替手段としてのFTA～
- 第2章 日本企業のFTA利用の現状と展望
- 第3章 東アジア貿易におけるFTA効果とサプライチェーン
- 第4章 自動車産業とFTA ～AEC実現を目指すASEANの例を中心に～
- 第5章 企業から見たFTAの利用と課題
- 第6章 原産地規則の現状と課題
- 第7章 ASEAN進出日系企業のFTA活用 ～タイの事例～
- 第8章 ACFTAやAFTAおよび日本のEPAの効果
- 第9章 FTAは輸入コストをいかに引き下げるか
- 第10章 中小・中堅企業によるFTA利用 ～北陸における繊維産業の事例を中心に～
- 第11章 関税以外の分野のFTA利用
高まる地政学的リスクとアジアの通商秩序：現状と課題、展望
変質するグローバル化と世界経済秩序の行方：米中対立とウクライナ危機による新たな構図
RCEPと東アジア
アジア経済論
米国通商政策史
岐路に立つアジア経済：米中対立とコロナ禍への対応
これからの東アジア：保護主義の台頭とメガFTAs
アジアダイナミズムとベトナムの経済発展
アウンサンスーチー政権下のミャンマー経済：最後のフロンティアの成長戦略
アジアの経済統合と保護主義：変わる通商秩序の構図
一帯一路の政治経済学：中国は新たなフロンティアを創出するか
ASEANの新輸出大国ベトナム
米国通商政策リスクと対米投資・貿易
アジア共同体構想と地域協力の展開
検証・アジア経済：深化する相互依存と経済連携
ASEAN経済共同体の創設と日本
TPPの期待と課題：アジア太平洋の新通商秩序
新・アジア経済論：中国とアジア・コンセンサスの模索
ASEAN経済新時代と日本：各国経済と地域の新展開
現代ASEAN経済論
ASEAN経済統合の実態
メガFTA時代の新通商戦略：現状と課題
FTA戦略の潮流：課題と展望
ASEAN大市場統合と日本：TPP時代を日本企業が生き抜くには
ASEANシフトが進む日系企業：統合一体化するメコン地域
TPP交渉の論点と日本：国益をめぐる攻防
ASEAN経済共同体と日本：巨大統合市場の誕生
TPPと日本の決断：「決められない政治」からの脱却
WTO体制下の貿易政策：過去・現在・将来
経済安全保障と半導体サプライチェーン
日本の貿易変動と非関税障壁
自動車貿易の経済分析
環境物品交渉・貿易の経済分析：国際貿易の活用による環境効果の検証
中ロの石油・ガス協力：その実際と影響