現代経営学の潮流と限界
これからの経営学

経営学史学会 編
 

経営学史学会年報 第22輯〉
定価 2,970円(税込)本体2,700円
A5判並製 175頁
ISBN 978-4-8309-4863-3(4-8309-4863-9)
2015年5月15日発行
在庫あり
現代経営学の主要理論群の課題と今後の展望

画一的な工業社会からの転換期であった1980年代以降、市場への戦略的適応という問題を巡って、経営学の主要理論群が形づくられてきた。しかし、「市場」と「科学技術」に大きな疑問符が突きつけられた現在にあって、これらの理論群は、その限界を示している。本書では、それらを検証するとともに、今後の経営学のあり方を展望する。

主要目次
  • 第Ⅰ部 趣旨説明
  •  現代経営学の潮流と限界―これからの経営学―(第7期運営委員会)
  • 第Ⅱ部 現代経営学の潮流と限界―これからの経営学―
  •  1 現代経営学の潮流と限界―これからの経営学―(高橋公夫)
  •  2 新制度派経済学研究の停滞とその脱却(菊澤研宗)
  •  3 経営戦略論の理論的多元性と実践的含意(大月博司)
  •  4 状況適合理論から組織化の進化論へ(岸田民樹)
  •  5 人的資源管理パラダイムの展開
  •     ―意義・限界・超克可能性―(上林憲雄)
  • 第Ⅲ部 論  攷
  •  6 イギリスにおける分業論の展開
  •     ―アダム・スミスからJ. S. ミルまで―(村田和博)
  •  7 制度の象徴性と物質性に関する学説史的検討
  •     ―超越論的認識論における二律背反概念を通じて―(早坂 啓)
  •  8 地域社会レベルからみる企業の社会的責任(津久井稲緒)
  •  9 米国における通報研究の展開
  •     ―通報者の立場にもとづく悪事の通報過程―(吉成 亮)
  •  10 ダイナミック・ケイパビリティ論における知識の問題(赤尾充哉)
  • 第Ⅳ部 文  献
  • 第Ⅴ部 資  料