社会科学専門図書出版 文眞堂(文真堂)

『グローバルビジネスとアメリカ・ユダヤ人』

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はじめに

アメリカのビジネスにみるユダヤ的特性を探るという問題を、ユダヤ人関係の専門研究者ではない筆者が、本書のテーマとして敢えて採り上げた理由は次の経緯による。

今から丁度、半世紀前、筆者は、JETROへの出向職員として「ニューヨーク軽機械センター」で家庭用ミシンや光学機器に関する調査・広報等の業務に従事していた。その折、担当品目の現地業者をはじめ、市場調査・PR代理店等との交際で多くのユダヤ系アメリカ人の仕事・生活上の考え方・行動に接する機会を得た。帰国後、そうした実務上の経験や関連資料を整理した結果を『ユダヤ・ビジネス』(ダイヤモンド社1972年)と題する書籍として刊行した。その際に検出したユダヤ系アメリカ人のビジネス行動の特徴を振り返るとき、現在、かれらが、アメリカで築き上げているビジネスの金字塔ともいうべき、IT(情報技術)産業企業の行動様式の中に生き続けていることを知った。

IT企業が、現在のアメリカ多国籍企業にあって大きな位置を占め、重要な役割を演じていることは言うまでもない。本書執筆の直接の動機はこうしたグローバル化に対応するビッグ・ビジネスの行動を知る上で、ユダヤ系アメリカ人達のビジネス行動を改めて確認することは、重要な意味をもつと考えたからである。

本書では、前掲拙著の分析結果を踏まえて、現在のアメリカ・ビジネスの中で息づくユダヤ的特性の検出を試みた。

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