滲透するルーマン理論
―機能分化論からの展望―

高橋 徹・小松丈晃・春日淳一 著
 

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判上製 228頁
ISBN 978-4-8309-4782-7(4-8309-4782-9)
2013年3月25日発行
分類:社会学
在庫あり
ルーマン理論の「今」を知る好著、久々の新刊!

本書はかねてよりルーマン理論を研究する著者たちが、広く社会理論の活性化を願って編んだ「近況報告集」であり、社会の機能分化をキーワードとして、政治・経済・芸術等の個別機能システムやシステム間関係、さらには機能分化社会の未来にまで論じ及ぶ。ルーマン理論の広さと深さ、そして何よりも21世紀における豊かな応用可能性を実感させる。

主要目次
  • 第Ⅰ部:機能分化の地平から
  •  第1章 ルーマン政治論におけるシステムの分出の条件と諸論点
     (小松丈晃)
  •  第2章 「支払い」の時間論―ルーマンの迷路の先へ―
     (春日淳一)
  •  第3章 社会の支えとしての「固有値」
     (春日淳一)
  • 間奏曲
  •  第4章 ヘルマン・ヘッセにルーマンを見る―『社会の芸術』に寄せて―
     (春日淳一)
  • 第Ⅱ部:機能分化の未来
  •  第5章 社会的排除のリスクに抗する機能システムはありうるのか―ルーマンの「宗教」論ならびに福祉領域でのルーマン理論受容の動向―
     (小松丈晃)
  •  第6章 機能システムのインターフェース,あるいは自律する周辺
     (高橋 徹)
  •  第7章 機能分化と「危機」の諸様相―クライシスとカタストロフィーの観察―
     (高橋 徹)