ユーロ銀行同盟の構図
その死角をストレステスト

米倉 茂 著
 

定価 2,200円(税込)本体2,000円
四六判並製 202頁
ISBN 978-4-8309-4752-0(4-8309-4752-7)
2014年9月30日発行
在庫あり
ユーロ銀行同盟の不都合な真実とは?

ユーロ危機の再発防止をめざすはずのユーロ銀行同盟。だが内実は真逆。通貨は一つ、財政はバラバラの寄せ木細工のユーロ体制。その銀行同盟には中枢・周縁諸国間の対立を煽る金融上の地雷が充満。これまでサブプライム、リーマン、ユーロなど一連の世界的金融危機を活写してきた著者が危険がいっぱいの銀行同盟の不都合な真実を抉り出す。

主要目次
  • 第1章 危険がいっぱいのユーロ銀行同盟
  • 第2章 穴だらけのユーロ銀行同盟・・・脚のそろわない三脚テーブルが銀行同盟
  • 第3章 ドイツのユーロ銀行同盟に対する姿勢・・・ユーロ圏の盟主は銀行同盟に実質上、反対
  • 第4章 ECB総裁ドラギのマジック・・・二〇一二年夏のユーロ崩壊危機を阻止したドラギの巧みな戦術とターゲット2不均衡問題
  • 第5章 ユーロ圏と米国の金融システムの効率性の差
  • 第6章 異形の中央銀行ECB・・・一般の中央銀行の内実をすべて欠いている「中央銀行」の解剖
  • 第7章 ユーロ銀行同盟を導入しても危ういユーロ・レベルの金融危機対策